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思いだされる夏合宿。~上段剣士に転向した僕~ [高神剣道教室]

今朝、脳科学者の茂木健一郎さんの

連続ツィート

題名『ぐん』

この『ぐん』は、良く、ぐんと伸びると

現される『ぐん』の『ぐん』

以下ツィート転機

今朝は、夏の思い出。
小学校5年生の夏の初めに、水泳の記録会があった。
ぼくの記録は平凡だったけれども、
小林忠盛先生は、なぜか学校選抜に誘ってくれた。
その頃のぼくのモットーは「根性」。
苦手な種目にぶつかっていく、その猪のようなガッツをくんでくださったのだろう。

夏休み。
水泳の練習は、午前と午後、毎日続いた。
クロールの足の使い方が、どうしてもダメなようだった。
「もっとやわらかくのばして!」と小林先生。
「水をつかめ!」ところが、その水が、なかなかつかめない。
理屈やイメージでわかっても、身体がうごかない

午前の練習を終えたお昼休みはばてて、
みんなで体育館の床にごろごろした。
誰かがふざけて振ったファンタの缶がいきおいよくぷしゅっと吹き出して、
床の上でくるくる回った。
午後の練習の時まで、ひたすら寝転がって、体力の回復につとめた。

やがて、毎日の練習で疲れがたまって、
手足の協調どころではなくなってきた。
記録の方も、むしろ遅くなってきた。
そんなぼくの様子を見て、小林先生は「だいじょうぶ!」と言った。
「疲れてきているな、でも、だいじょうぶ。そのうち、絶対にぐん! と伸びるから。」

小林先生の言葉を信じて、練習を続けた。
開始して二週間くらい経ったある日のこと。
プールに入った時から、なぜか身体が違っていた。
「あしをのばしてやわらかく」という感覚が、すっとつかめた。
泳いでいて、身体が軽く感じた。

小林先生が、「それだ!」と叫んだ。


記録を大幅更新。
「フォームがぜんぜん違っていたぞ!」と小林先生がいった。
疲労がたまって、もうダメだと思ったその先に、ぐん! と伸びるフェーズが待っていた。
ぼくは、「このことだったのか!」と感動した。
ぐんぐん伸びる、というと、何の苦労もなしに成長するように思いがちである。
しかし、実際には、苦しい時期がある。
身体も頭もぐるぐるまわり、重く、進歩が感じられない。
しかし、その暗闇の先にこそ、
「ぐん!」と伸びて別世界をつかむ、真の悦びが待っているのだ。

勉強でも、仕事でも、スポーツでも、今までと違った感覚をつかむこと。
それは、言葉にはできない。
そのぐん! の飛躍の前には、長くて苦しい暗闇がある。
真に凄いのは、そのような成長曲線が経験則として予想できるということ。
人生、決して諦めずに続けていくのがよい

以上、「ぐん!」と伸びる成長曲線の生理についての、連続ツイートでした。



僕は、今朝これを読んでいて、

高校時代の夏合宿を思い出した。

剣道部に所属していた僕は、

監督の指示で高二から上段剣士に変更した。

とりあえず、上段とは以下のスタイルです。
日本のトップレベルの上段剣士を貼って置きました(笑





当初、構えをちょっとでも変えられる事がとてもイヤだった。
それなのに、上段に変わるとは....
確かに、僕は身長178cmに対して
リーチが193cmと手が長い。

しかし今までとは距離感、見える世界
足のスタンスは前後逆に変わり、
飛んでくる打突の50%は.....

えぐる様な突き技。

監督は『健太郎!!相手の出頭にストーン!っと打て!』

要するにカウンターって事ね。

『相手が引いたらギューンと伸ばせ!』

どんな表現だよ!っと心の中でツッコミながら

ひと夏を超えると、

僕の喉には、竹刀でえぐられたキズが増えた。


しかし、ある時

相手の動きに対してストーンっと言うイメージで

片手面が伸びた。

この感触は今でも忘れない。

おかげで、教え子に対して上段対策用の相手をしたり
自分の剣道の幅が増えたのはとてもありがたい事だった。

しかし、監督の卒業式の言葉は、もっと強烈だった。

『健太郎....オレ、上段って良くわからないんだよね。』

ハァ??っと聞いたら

監督『オレ、上段やった事無いから』

決して中の良い関係で無い監督でしたが


この時ばかりは、顔を見合わせて

二人で大爆笑してしまいました(笑



青柳畳店は明日も真心込めてpray for japan


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